アンカーポイントとは

モーションの中にある「位置」「スケール」「回転」と行った項目はどういった役割をするかが分かりやすいと思うのですが、「アンカーポイント」が何なのかよく分からないと言う人もいるのではないでしょうか。

アンカーポイントという言葉の中にある「アンカー」とは碇(いかり)のことです。船を停めておく際に海に沈めておき船を固定するための器具ですよね。そしてそれを置く場所(ポイント)だからアンカーポイント。つまり動画の位置を固定するのに重要な役割を果たすもの、それがアンカーポイントです。

アンカーポイントとクリップの関係

まずはアンカーポイントの概念について見ていきます。クリップはビデオクリップもしくは静止画クリップのことを指しますがここでは便宜上「ビデオクリップ」として解説していきます。

アンカーポイントの概念 紙と画びょうをイメージしてみましょう。

アンカーポイントの概念 画びょうを刺して紙を固定してみます。

この状態での紙を「ビデオクリップ」、画びょうを「アンカーポイント」だと思って下さい。これがビデオクリップとアンカーポイントの関係です。


「アンカーポイント」と「位置」

プロジェクトのフレームサイズを640×480とし、ビデオクリップも640×480のものを準備した場合を例として見ていきます。

アンカーポイントの概念 デフォルトではアンカーポイントはクリップの中央に配置されています。

今回はビデオクリップのフレームサイズが640×480なので、アンカーポイントは「320, 240」に設定されています。

普段よく見かけるグラフとは異なり縦方向(Y軸)の値は下向きをプラス(正の値)とされていることに注意して下さい。

アンカーポイントと位置 モーションの「位置」は「アンカーポイント」と密接に関係しています。

例えば「アンカーポイント」が「320, 240」の状態で「位置」を「0, 0」とすると左の図のようになります。お察しのとおり、モーションの「位置」というのは「アンカーポイント」の位置を指定しています。なので「位置」が「0, 0」のままであっても「アンカーポイント」の場所を変更すればビデオクリップの配置が変わることになります。

ピンク色の部分がプレビューエリアで実際のプレビューで見えているのはこの部分です。

アンカーポイントと位置 もし「位置」を「0, 0」のままで「アンカーポイント」を「0, 0」に変更した場合は左の図のようにビデオクリップとプレビューエリアが重なった状態になります。

もっと簡単に言えば「位置」と「アンカーポイント」の値を一致させれば、ビデオクリップは必ずプレビューエリアにピッタリと重なります。

デフォルトではアンカーポイントはクリップの中央に配置されていますが、「位置」もアンカーポイントと同じ値が設定されているのでプレビューエリアにピッタリ重なった状態になっています。


「アンカーポイント」と「回転」

アンカーポイントと回転 先程ビデオクリップが紙でアンカーポイントが画びょうであると書きました。

紙は画びょうによって位置が固定されていますが、画びょうは1つしかないため紙は画びょうを中心にしてグルグルと回すことができます。これがまさにモーションの「回転」と「アンカーポイント」の関係です。

なので同じ1回転でも「アンカーポイント」の場所、つまり「画びょう」を刺す場所を変更すれば「ビデオクリップ」の回転の動きも変わるのです。


「アンカーポイント」と「スケール」

アンカーポイントとスケール モーションの「スケール」ではビデオクリップの拡大縮小が行えますが、ここにもアンカーポイントが関係してきます。

拡大縮小は左の図のようにアンカーポイントを基準点(消失点)として行われます。スケールを縮小すればビデオクリップはアンカーポイントに向かって小さくなっていき、反対に拡大すればアンカーポイントを中心に大きくなっていくことになります。

「縦横比を固定」のチェックを外した際も同様にこの法則に従って拡大縮小が行われます。


アンカーポイントの値の範囲

紙と画びょうを使って考えた場合アンカーポイントはビデオクリップ上にしか置けないというイメージがありますが、実際のアンカーポイントの値には「マイナスの値」や「クリップのフレームサイズを超えた値」も設定することができます。つまり紙がない場所に画びょうを刺して紙を固定するということができるのです。

現実ではありえない状態なので少し戸惑うかもしれませんが、上の項目の内容を理解していれば特に難しいことではありません。アンカーポイントはどこにでも配置できるということはぜひ覚えておきましょう。

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