アニメートとは

多くの人は「アニメート」という言葉から「アニメーション」を思い浮かべるのではないでしょうか。アニメーションは「絵が動く」というイメージがあると思いますが、Premiere Elements でも基本的には同じです。アニメート機能を使用することでビデオクリップや静止画クリップを動かすこと(モーション)ができます。また時間の流れに合わせてエフェクトに変化をつけることもできます。

慣れるまではハードルが高く少し難しく感じる機能ですが、Premiere Elements だからこそ使うことができる機能ですのでぜひ動画編集に活かしてみましょう。

ビデオクリップ,静止画クリップを動かす(モーション)

モーションのイメージ ビデオクリップや静止画クリップのモーションでは、拡大縮小,移動,回転をすることができます。今回は例として左の画像ように、ビデオクリップが上から下へ移動してくるモーションを作ってみましょう。

クリップのプロパティ クリップの上で「右クリック」 → 「プロパティを表示」と進みます。

キーフレームの表示 プロパティの右側にあるストップウォッチのマークをクリックしましょう。すると右側にタイムラインが表示されます。

これは「アニメート機能専用のタイムライン」です。このタイムラインを使ってモーションの指示を出していきます。

スタート位置の指定 「位置」の値を変更します。これがスタートの位置になります。

位置の数値は[横(X)][縦(Y)]の順に並んでいるので、縦方向の数値を「-240」に変更します。

スタート位置の指定 「モーション」の欄にあるストップウォッチのマークをクリックします。するとひし形のマーク(矢印の部分)があらわれます。

このマークはアニメート機能がオンになった時のみ表示される「キーフレーム」と呼ばれるもので、このキーフレームの部分に入力した数値が記憶されていきます。

終了位置の指定 移動が終了する位置まで時間を進めます。

終了位置の指定 「位置」の値を「240」に変更します。これが移動が終了する位置となります。

この時値の変更と同時に新たにキーフレーム(矢印の部分)が追加作成されます。


キーフレームの編集

キーフレームは後から移動したり、削除することができます。またキーフレームに設定した値を変更することもできます。

キーフレームの移動
【キーフレームの移動】
キーフレームをドラッグすることで移動することができます。


キーフレムの削除/作成
【キーフレームの削除/作成】
時間インジケータとキーフレームが重なるとキーフレームマーク(画像の○部分)が青くなります。この状態でキーフレームマークをクリックするとキーフレームは削除されます。反対に重っていない状態でクリックをするとキーフレームが新しく作成されます。


キーフレーム間の移動
【キーフレーム間の移動】
キーフレームのマークの両サイドにある三角形のマークをクリックすることで、それぞれ「前のキーフレーム」と「次のキーフレーム」へ簡単に移動することができます。移動後は時間インジケータとキーフレームが重なった状態になるのでこのときに値の修正やキーフレームの削除などができます。


アニメート機能の取り消し
【アニメート機能の取り消し】
青いストップウォッチのマークをクリックすることで、アニメート機能を取り消す(オフにする)ことができます。この時キーフレームはすべて削除されます。



時間経過に合わせてエフェクトを変化させる

キーフレーム間の移動 アニメート機能はエフェクトにも使用することができ、時間経過に合わせてエフェクトに変化を持たせたることができます。基本的な操作方法は上で紹介したモーションでの方法と全く同じです。

エフェクトとアニメートを上手に活かし編集することで、オリジナルのトランジションのように使うこともできます。

またアニメート機能はビデオエフェクトだけでなくオーディオエフェクトにも使用できます。

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